【幼児の読書】おしりたんていで読書好きにできるか!?
- 幼児期の読書時間が未来を作る
- 読書を習慣づけるコツ
- 今オススメの書籍は「おしりたんてい」
お子さんは読書が好きでしょうか?
読書が大好きで毎日本を読んでいます!というお子さんでしたら羨ましいです。その理由はこの記事の後半でご紹介しますね。
大半は、たまに読んではいるけど読書好きと言えるほどではなかったり、そもそも本を読む習慣がないお子さんだと思います。
特に幼児期であればなおさらその差は大きいでしょう。
一般的に「読書はいい」「子供に読書をさせるべき」とよく言われますが、いったい読書は子供にどのような影響を与えてくれるのか、良いことだとしたら何が良いのでしょうか。
私の2人の娘のためにも調べてみました。その結果、読書は子供の成長のために欠かせないことであることが再確認出来ましたので、その内容をこの記事でご紹介させてください。
お子さんを読書好きにさせたい方の参考になれば嬉しいです。
読書の与える影響・効果
①文部科学省はこう言っている
文部科学省は読書の重要性として、以下のようなことを記していて、国を挙げて読書活動の推進に動いています。
国語力との関係でも,既に述べたように,読書は,国語力を構成している「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」「国語の知識等」のいずれにもかかわり,これらの力を育てる上で中核となるものである。特に,すべての活動の基盤ともなる「教養・価値観・感性等」を生涯を通じて身に付けていくために極めて重要なものである。
【参考】
これからの時代に求められる国語力について-II これからの時代に求められる国語力を身に付けるための方策について-第2 国語力を身に付けるための読書活動の在り方
文部科学省は読書を通してさまざまな力を身につけることが出来ると言っています。
さらに、「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」では「小中学生の不読率は減少傾向にあるが、高校生はスマホ普及の影響からか不読率が増加している」とあります。
【参考】
第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」の概要
スマホの普及率に加え、高校生というお年頃を踏まえると、情報を得る媒体が本からスマホになることはデータとして納得できます。
小さい頃に読書を習慣づけておかなければ、ますます高校生の不読率は上がるでしょう。
②脳科学者の茂木健一郎先生はこう言っている
脳科学者の茂木健一郎先生は読書のワクワクで頭が良くなるとして、読書の効果を以下のように記しています。
脳にとって読書は、総合的かつ抽象的な刺激なんです。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五感の記憶が総合されて、それが言葉になるので、言葉をとおして世界を知る、整理するというのは、脳のいちばん高度な働き。読書は、言葉をとおして想像力をはぐくんだり、遠い世界に思いを馳せたりしますから、抽象的な思考能力を高めるには非常にいいんです。
脳科学の観点から言うと、本を読んで何かに感動したり、興味を持ったりして、その後、読書体験を重ねてその感動や興味がさらに深まることを繰り返すと、読書に関係する回路が強化されます。その結果、論理的思考力やコミュニケーション能力が高い「地頭(じあたま)」の強い子になるんですよ。
【参考】
茂木健一郎先生(脳科学者)が語る、「読書が脳に与える いい影響」とは【第1回】|ベネッセ教育情報サイト
脳科学の視点でも読書は推奨されています。
③子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究
この研究結果は必見です。
- 子供の頃に読書活動が多い成人ほど、「未来志向」「社会性」「自己肯定」「意欲・関心」「文化的作法・教養」「市民性」のすべてにおいて、現在の意識・能力が高い。
- 特に、就学前から小学校低学年までの読書活動と、成人の「文化的作法・教養」との関係が強い。
- 就学前から中学時代までの読書活動と体験活動の両方が多い高校生・中学生ほど、現在の意識・能力が高い。
【参考】
国立青少年教育振興機構(子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究)
こちらは、幼児期における読書の重要性を説いた研究結果と言えます。
幼少期の読書時間や読書活動とそのものが、成長した後の意識・能力に影響する結果となっています。
読書をするための障害 - 環境から整える
子供が本を読まない場合、それには理由があります。
子供が読書に集中できないあるあるはこちらです。
- テレビが気になってしまう
- 部屋が片付いていない
- 姿勢が悪い
- 下の子が邪魔をする
- その本に興味がない
思い当たるものがありましたでしょうか。
読書に集中させるためには、まずこの障害を取り除いてあげて集中するための環境作りから始めましょう。
テレビが気になってしまう
雑音は集中力を削ぎます。大人でも気になるワードが聞こえてきたらテレビを見てしまいますよね。子供はさらに敏感ですから、余計な雑音はない状況を作ってあげましょう。
部屋が片付いていない
部屋が片付いて場合も集中力に影響を与えます。それはそうですよね。オモチャが目に入ってしまったら、そちらで遊びたくなってしまいますから。
姿勢が悪い
姿勢が悪いと集中力が持続しません。勉強の場合も同様です。
理想はお子さんの体型に合った椅子とテーブルが用意されることですが、幼児期に至っては絶対条件にはならないと考えています。
まずは本に興味を持たせることが幼児期には大事なことですので、よっぽど姿勢が悪いのでなければソファの上や、ベッドの上で座って本を読む形で問題ありません。
下の子が邪魔をする
兄弟姉妹がいる場合、これが1番の難関ではないでしょうか。我が家でも同じでした。
上の子の読書は下の子からすると面白くないですから、テレビを見たがったり、一緒に遊びたくてちょっかいを出したり、読書に集中させてくれません。
このような場合の参考になる記事がありましたのでご紹介します。
【参考】
佐藤ママが語る~第6回 ~「上の子の勉強を下の子が邪魔する……」そんなときどうする?~ | 浜学園教育情報Tips
息子3人全員を「灘」「東大理Ⅲ」に合格させた、「ゴッドマザー」佐藤亮子さんが答えてくださっているのは、「せーの」で下の子も一緒に勉強をさせる方法です。
一緒に勉強させることで、勉強が特別なことであることや、邪魔をしてはいけないということが、子供ながら気づくそうです。
読書ではなく勉強の例ですが同様ですね。
その本に興味がない
これは致命的です。
無理やり本を読ませることは出来るかもしれませんが、興味がなければ身になりませんし、読書自体を嫌いになるきっかけにもなりかねません。
推奨年齢より低くても構いませんので、お子さんが興味を持てる本を読ませてあげてください。
読書を習慣づけるためのコツ
環境が準備できたら次はどうやって読書を習慣づけるか考えましょう。
それでは習慣づけするためのコツをご紹介します。
読書の時間を作る
まず大事なことは、「読書」という活動を生活のサイクルに取り込むことです。
読書することを、「家に帰って手洗い・うがいする」「おやつを食べる」「お風呂に入る」「ご飯を食べる」「寝る」のように毎日当たり前のように行っている活動の一部に取り入れることができれば、それは読書が習慣づけされたことになります。
始めは5分でも10分でもいいです。この後にご紹介するコツを組み合わせれば、読書の時間は自然と長くなります。
最初のころは「おやつ」を使うと効き目が強いです。おやつの前に「絵本を○○ページ読んだらおやつにしようね」や、「おやつ食べたら、絵本読む約束できるかな?」とおやつの後に読書の約束をするのも有効です。
モノで釣ることに気が引けるかもしれませんが、最初はキッカケ作りでしかありません。本に興味を持つようになれば、おやつに関係なく自分から本を読むようになります。
習い事をやっていたり、家に帰ってくるのが遅い子の場合は「おやつ作戦」は使えませんから、そのような子には就寝前の時間を使ってあげることをおススメします。
お布団に入って、ママの優しい声で絵本を読んでもらえることは子供にとって至福の時間となり、お布団に行くのが楽しみになると思いますよ。
好きな本を読むこと
次に大事なことは、「子供が好きな本」、つまり「子供が興味を持つ本を選んであげる」ことです。
本自体に興味を持てなければ子供は本を読みません。
無理やり読ませるようなことをすると、結果的に飽きてしまって習慣づけることができません。
一緒に本屋に行っていろんな本を立ち読みさせてもらい、子供が興味を持てる本を自分で選ばせてあげましょう。
その時に、「あれ?こんな子供っぽい(実年齢より推奨年齢が低い)本でいいのかな?」と思い、「そんなのはやめて、こっちの方にしなさい!」とならないように注意してくださいね。
買った本と買わされた本では子供の気持ちはまったく違います。
モチベーションを上げるところからが読書の始まりです。
子供の疑問に合った本を与える
子供のなぜなぜ攻撃を受けた記憶はありますか?幼児であればまさに今かもしれません。
子供は日々情報収集のアンテナを張っていて、いろいろなことに興味を持ちます。
2歳ごろから「これは何?」を連発し始めて、3歳4歳となるとその理由にまで「なぜ?」が追求されます。
「象の鼻はなんで長いの?」「雨はどうやって降るの?」
こう聞かれた時に、ふわっと曖昧な回答をして終わらせるのではなく、調べてあげて回答してあげましょう。
それが本に書いてあるなら本に興味を持つ絶好のチャンスになります。
こちらは子供の疑問にわかりやすく答えくれている本です。
子供の疑問を本で解決させる流れが出来ると自然と本を読むようになるでしょう。
一緒に読んであげる
小さい頃は字を読めません。字が読めなければ子供自身では読書はできませんね。
そのような時は一緒に本を読んであげてください。
読み聞かせをすることで、普段聞かない言葉に触れることができ言葉や内容を吸収することができます。
読み聞かせを推奨されている良記事がありますので紹介しておきます。
【参考】
【教育研究家に聞く】子どもに絵本を読み聞かせる効果&年齢別のコツは? | 東京ガス ウチコト
いまオススメの書籍(おしりたんてい)
私のオススメはずばり「おしりたんてい」です。
「おしりたんてい」はご存知でしょうか?
その名のとおり、顔の形がおしりに見える名探偵と相棒のブラウンとの推理物語です。
「おしりなんて、そんなの下品なんでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、おしりたんていはとっても紳士です。言葉は敬語ですし、趣味はティータイムと読書。
ただ、口癖は「ふーむ、においますね」だったり、必殺技はおしりのような口から「ぶっふぅーー」と大変臭い香りを出すことで敵をやっつけます。
この紳士なんだけどちょっと下品な絶妙なバランスが子どもに受けているのだと思います。
書籍の初版は2012年10月となっていて、少しずつ少しずつ人気が出てきて今年2018年7月にはEテレでテレビ放送もされました。(7/14から7週連続で放送でした)
この本がなぜオススメかというと、子どもの興味をそそる材料がふんだんに盛り込まれているからです。
愛くるしいキャラクター達に加え、内容は「間違い探し」や「絵探し(ウォーリーをさがせ!的なのです)」「迷路」など子どもが興味を持つものが数多く、4、5歳の子どもでも自分で読むことができます。
まずは本に触れる時間を増やすことが読書を習慣付けるための第一歩です。
本が嫌いな子供でも「おしりたんてい」ならきっと興味を持ってくれると思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事でお伝えしたかったことはこちらでした。
- 幼児期の読書時間が未来を作る
- 読書を習慣づけるコツ
- 今オススメの書籍は「おしりたんてい」
幼児期の読書の時間をいかに作るかが、お子さんの将来に影響を与えます。
今は本を読むのが苦手でも、本を読めるような環境を作ってあげたり、興味を持てるような本を探してあげることで、お子さんはきっと読書が好きになると思います。
「おしりたんてい」は現在ブームが来ていますので、お友達との会話のネタにもなりますし、本屋さんに行けば特設コーナーが設けられているほどです。
ぜひ一度お子さんに見せてあげて見てくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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